院長コラム


歩行障害と脳疾患

2017年07月09日

歩行がだんだんと困難になっていく病気は主に3つあります。①脳疾患、②腰椎疾患、③下肢動脈閉塞性疾患です。脳疾患では、脳卒中などは良く認識されていますが、最近注目され始めているのが、特発性正常圧水頭症です。老化と動脈硬化によって脳の水分が過剰になる病気です。正しく診断できれば簡単な手術によって歩行の改善が期待できます。椅子から立ち上がって第一歩を踏み出すまでに時間がかかり、歩幅も小さいのが特徴です。歩行パターンと頭部MRI検査で診断がつきます。診療ガイドラインや教科書(私も分担執筆しています)も出版されており、今後この病気が克服されて行くことを願っています。

動脈硬化と脳疾患

2017年07月02日

最近、脳卒中やアルツハイマー病の患者さんのうち約半数で相互に合併していることが判明しています。さらに両方とも動脈硬化が発症原因として最も重要であるとする研究が多数報告されはじめています。当クリニックでは、動脈硬化の進行を防ぐため、患者さんの生活習慣病の管理を重要視しています。この知見に関する最近の私の研究論文、招待講演などを以下にリストアップします。

院長の講演

2017年06月25日

本日、第10回脳卒中合宿セミナーが富山県済生会病院で行われ、講演させていただきました。全国から約200名の医療職の皆様方の参加がありました。「脳リンパの病態生理」というタイトルで、最近特に注目され始めている脳と免疫、脳卒中とアルツハイマー病の関連という内容でお話させていただきました。向上心に燃える参加者の皆様方と交流できて、私も元気をいっぱいもらいました。セミナーを支えてくださっているスタッフの皆様方に心より感謝申し上げます。

脳卒中の予防には、生活習慣病をきちんと管理することが最も重要です。具体的には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、心房細動が対象になります。これらは、血管病危険因子とみなされており、脳卒中を起こしやすくする土台を築き、危険性を何倍にも増やします。従って、脳卒中の予防管理には、脳卒中の専門的治療と生活習慣病治療の2本立てが必要です。当クリニックでは、生活習慣病の管理にも重点を置いています。

院長の講演予定

2017年06月04日

私は、過去30年間、脳脊髄液や脳リンパ液の研究を行って参りました。近年、アルツハイマー病や脳卒中の発生原因のひとつとして脳リンパ液の循環障害が注目されてきています。このテーマに関連して以下の学術セミナーで私の講演予定があります。

荒天の様子

2017年06月02日

本日はとても不安定なお天気になりました。ご来院の際は足元に気をつけてお越しください。

ご挨拶

2017年05月22日

2017年4月に開院いたしました。患者さんの気持ちに寄り添った診療を心がけたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

すこやか検診

2017年05月22日

特定健康診査・物忘れ検診・前立腺がん検診・骨粗しょう症検診