オメガ3脂肪酸とアルツハイマー病

2017年09月03日

最近、オメガ3(w-3)脂肪酸がマスコミなどで注目を集めています。いわゆる「身体に良い油」で動脈硬化の進行を防ぐ作用があります。脳梗塞や心血管病の予防に有効であると言われています。脳の血管が動脈硬化をきたすと脳リンパの排出が阻害され、アルツハイマー病の発生にかかわるアミロイドベータ蛋白が脳内に蓄積します(私の25年来の研究テーマです)。現在、動脈硬化を防ぐ物質がアルツハイマー病の発生予防に有効か臨床的にも研究が盛んに行われています。オメガ3脂肪酸が効果を発揮するには一日の必要摂取量が重要です。EPAとDHAの合計で2,000mgは必要ですが、ほとんどの市販サプリメントではこの量に達していません。医療機関から処方できるEPAとDHA製剤(厚生省認可)は必要量を満たしています。当クリニックでは医学的に適応のある場合は、積極的に保険診療で処方を行っております。